どんなものにも「先駆者」があります。

クラシック音楽においても、従来の手法から大きくはみ出して、今私たちが日常的に聞いているような音楽の基礎を築いた人がいました。

それがエリック・サティです。1860年代に生まれ、50代の若さで亡くなるまで彼が創った作品には「官僚的なソナチネ」「犬のためのぶよぶよとした前奏曲」など、ちょっと変?と思ってしまうような型破りなタイトルがついているものがいくつもあります。

そんな作品群の中で最も有名な作品は「ジムノペディ」でしょう。

他に「ジュ・トゥ・ヴ」という作品も「ジムノペディ」同様、CMでよく使われているので聞き覚えがあるよ、と思う方も多いはずです。

彼の音楽は「家具の音楽」とも呼ばれますが、まるで家具のようにそこにあっても人の邪魔をしない、そんな空気のような不思議な静謐さを持っています。

ピアノひとつで生み出されるこのような作品群は、現在のイージーリスニングの先駆けといえるでしょう。