大好きなバンド、スミス(The Smiths)初期の代表的な作品の一つ、「ディス・チャーミング・マン」(This Charming Man)。

この曲は1983年に発表されました。

当時別の曲がシングル曲候補になっていたところを、レコード会社の社長がこの曲を聴き、急遽こちらの方をシングルにしたという話が残っています。

サウンドはあくまでも爽やかに、そして演奏は天才ギタリスト、ジョニー・マー(Johnny Marr)の素晴らしいアルペジオと、ウッド・ベースのようなベースラインが耳に残ります。

しかしボーカルのモリッシー(Morrissey)が歌うその内容は、主人公の「少年」と年上の男性が登場して「恋の駆け引き」っぽいことをする、かなり怪しげなもの。

日本語に訳して初めて「えっ、そんな内容だったの?!」と驚くこと必至の作品なのです。

しかし、そんな内容にもかかわらずモリッシーの詞の世界は、キーツやイエーツといったイギリスの詩人の影響を受け、とても文学性が高い。

男っぽいサウンドで知られたオアシス(Oasis)のノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)がこの曲を「自分の究極の一枚」として選んだ、というのもうなずけます。