ビートルズ(The Beatles)の「ディス・ボーイ」This Boy(1963年)には、日本で最初に紹介された時「こいつ」という邦題がついていました。

彼らが出演し、世界中で大ヒットした映画「ビートルズがやってくる!ヤァ!ヤァ!ヤァ!」(A Hard Day’s Night)の中で「リンゴのテーマ」として使われています。

リンゴ、とはリンゴ・スター(Ringo Starr)のこと。

リンゴがあまりの多忙さから逃げ出して、ひとり知らない街をさまようシーンで流れたのですが、映画で流れたのは歌のないインストバージョンでした。

それに歌詞がついたのが、ここで取り上げたバージョンです。

初期のビートルズはとかく「アイドル」としての側面にばかり偏って語られがちですが、この曲を聴くと当時から彼らの歌唱力は素晴らしかったことがわかります。

サビのコーラス・・・低音部のジョン、中音部のジョージ、高音部のポール、それぞれのハーモニーがぴったりあっていて、狂いがないのです。

演奏時間はわずか2分強。

現在の基準から考えるとかなり短いものですが、この頃の曲は短いものが珍しくはありませんでした。

逆にこの曲に関して言えば、その短い時間でこれだけ聞かせる作品に仕上げたことは、やはりビートルズが天才の集まりだったことを証明していると思います。