フェイ・ウォンの「夢中人」は、1994年に公開された香港映画「恋する惑星」(重慶森林/Chungking Express)の劇中挿入曲です。

もともと北欧のバンド、クランベリーズがヒットさせた曲でしたが、これをフェイが広東語で歌ったバージョンはクランベリーズとはまた違った魅力に溢れていて、今聞いても全く古くありません。

フェイの声と歌い方がそうさせるのか、映画全体に浮遊感が漂っていて、本当に気持ちよくなってきます。

この映画「恋する惑星」は、今や映画監督として重鎮中の重鎮となったウォン・カーウァイが初期に監督したもの。

今はもうなくなってしまった、ミッドナイトエクスプレスというサンドイッチ屋や、今でもある重慶大厦(チョンキンマンション)など、当時の香港がしっかりと記録されているのも貴重です。

私はこの映画を見て香港に憧れ、実際にその後何度か香港に足を運ぶことになりました。

それくらい磁力のあった作品です。